なぜ、富を構築できないのか?資本主義を攻略できないのでしょうか?それは「自己資本」という「自分」という限界を作っているからです。自己資本とは何も「現金」だけとは限りません。その人が持っている「労働力」も自己資本です。この「自分」という「労働力」のみに頼っているうちは、いつまでたっても「資産」は増えていきません。
では、どうすれば、この資本主義社会で「資産」を増やしていけるのでしょうか?それは、「レバレッジ=梃子の原理」を使うことです。レバレッジというとどうしても金融のイメージがあるかもしれません。FXでレバレッジ10倍の取引をするなど。危険なイメージが伴います。
しかし、私たちはあらゆる場面でレバレッジを使っています。たとえば、ハンマーだってそうです。自分の手で釘を刺そうと思ったら大変だが、ハンマーという道具を使えば、簡単に釘を刺すことができます。栓抜きや缶切りだってレバレッジを使っています。
料理をする時だってそうです。「火」というレバレッジや、「電子レンジ」というレバレッジを使ったりする。「レシピ」もある意味レバレッジといえましょう。
メルマガやステップメールという「ITツール」もう同様の考え方です。テコの原理、レバレッジといえます。これらのITツールによって、一人の仕事の限界を超えることが可能となるのです。
また、物だけに限らず、人のレバレッジを活用することだってあります。たとえば、法律関係で悩んだ時には、弁護士などの専門家を頼ります。これも法律家の「知識」というレバレッジを活用しているわけです。自分自身で勉強して解決しようとしたら、多大な時間を要するかもしれません。だから、専門家の「知識」というレバレッジを活用するわけです。
そして、資本主義社会を攻略するには、この「レバレッジ」という概念が非常に重要です。たとえば、自己資本が100万円しかないとします。しかし、ここで「借入金」という「他人資本」で1億円を入れたとしたら、資産は一気に1億100万円となるわけです。100万円の事業規模から一気に1億円規模の事業規模になります。
「いやあ自分は借金なんて怖くてできないよ」と思うかもしれません。しかしながら、大事なことはレバレッジはお金だけには働かないことです。先ほども、法律家の話で触れましたが、他人資本とはお金だけでなく「知識」や「経験」なども含まれます。
ある友人経営者は起業当初はお金も能力も経験も実績も何もありませんでした。自己資本は限りなく薄かったわけです。そこで、優秀なプログラマーという「他人資本」を入れました。ここでいう他人資本とは何度も言うがお金のことではありません。「スキル」や「経験」という目に見えない資本です。
おかげで、レバレッジが効き、資産全体が「厚く」なりました。もし、経営者自らがプログラミングの技術を学校などに行って習っていたら、決して短期間でビジネスを大きくはできなかったでしょう。ハンマーを使わず素手で釘を刺したらいつまでも釘は刺さらないのと同じです。栓抜きを使わずに栓を抜こうとしたらどれだけの時間がかかるでしょうか。
また、クライアントの例でいうなら、ある有名な「ブランド」の輸入業で成功しました。彼は有名「ブランド」という「レバレッジ」を使ったわけです。もし、一からそのブランドを構築しようとしたら、何年かかるかわからないし、莫大な資金も必要かもしれません。
資本主義の攻略も全く同じです。「他人資本」という何らかのレバレッジを活用することが攻略の肝になります。しかしながら、気をつけなければならないことは、レバレッジは逆向きにかかってしまう危険性もあるということです。金融で言えば、収益だけでなく、損失拡大にレバレッジがかかる危険性があることは言うまでもありません。
そして、「他人資本」を入れた時も同様です。「自分軸」というものをしっかり持っていないと、「他人」にコントロールされる可能性にレバレッジがかかってしまうこともあります。注意しましょう。