私は仕事柄、実業家へのコーチングをよくやります。

その際、ほぼ100%出てくるのが「できない社員」に対する悩みです。

そして、それに対する対処法として考えているのはだいたい、次の2通りです。

「できるようにするにはどうしたらいいか?」
「辞めさせるにはどうしたらいいか?」
です。

 

しかしながら、私がやってる認知心理学に基づくコーチングであれば、第3の選択肢、

「そのままでいい」が正解となります。

ここが多くの実業家の「盲点」となっています。

なぜ、「できない社員」をそのままにしておくのが正解なのか?

それは、全ての物事は「縁起」、つまり、「関係性」で成り立っているからです。

どういうことか?

できない社員は、本当にできないのではなく、あえて「できない社員」の役割を関係性の中から演じているに過ぎないのです。

 

たとえば、面接時に「あなたの長所はなんですか?」などと聞きますよね?

そこで、「明るいところです」とか「根気強いところです」などと答えたりします。

しかし、それって本当でしょうか?正しいでしょうか?

「明るい」性格の基準はなんでしょうか?

よくよく考えると、それって、必ず「他者」や何かとの「比較」から生まれるわけですよね?

 

例えば、ものすごく明るい性格だと言っても、明石家さんまさんのような人たちに囲まれたら必ずしも明るい性格と言えないかもしれません。

逆に、性格が暗いと思っている人も、属する組織やグループが変われば、明るいと思われることもあるわけです。

上京したり留学、転校や転職などして、生活環境がガラリと変わったことがある人とかはよくわかるはずです。

 

つまり、性格などは絶対的な基準があるわけではなく、他者などの「関係性」において、決まってくるわけです。

ということは、「仕事ができない」というのも、たまたま、その組織内でのことであって、本当は「できる」かもしれないのです。

 

そして、「できない人」の裏には、高確率で「できる人」も存在します。

それが、ほぼ100%に近い形で「社長」本人である場合があります。

どういうことでしょうか?

社長が「できる人」でいるためには、「できない社員」の存在が極めて重要になってくるわけです。

言い方を変えましょう。

できない社員は「社長」が作ったのです。

関係性において。

 

全員が全員ではありませんが、だいたい、多くの社長が何らかのコンプレックスを元に起業します。

世間に「私はできるんだ」ということをアピールしたいと。

では、どうすれば「できる」ことをアピールできるのか?

そこで、必要になってくるのが、「できない社員」の存在です。

 

もちろん、本音ではこんなことを思ってる人もいませんし、言う人もいません。

が、これが無意識に抱えている心底の本音なのです。

だから、できない社員を辞めさせることは、根本的な解決にならないのです。

 

できない社員を辞めさせたらどうなるか?

今度は他のできる社員が「できない社員」を演じます。

もしくは、新しい社員がその役割を演じる可能性があります。

そして、また悩むわけです。

では、できない社員がいる場合はどうすればいいのでしょうか?

そのあたりは10月14日の「正しい夢・ゴール設定技術セミナー

でもお話しできたらしたいのですが、主に2つの方法があります。

 

1つは、できない社員を含め、全体的に底上げする方法です。

要するに「関係性」は維持する方法です。

チーム全体で上がっていく考え方です。

 

2つ目は、できない社員を「できる」ようにする方法です。

こちらは「関係性」を変える方法になります。

では、関係性を変えるもっとも手っ取り早い方法は何だと思いますか?

簡単です。

「社長」が「できない人」になればいいのです。

しかし、言うは易し、行うは難しで、なかなかこれができません。

社長は「できる」とアピールしたいのです。

それによってアイデンティティを保っているわけなので、かなり難しい。

そういう社長ほど、会社に誰よりも早くに行き、誰よりも遅くに帰ります。

率先してリーダーシップを発揮します。

それでいて、「なんで他の社員は自分ほどできないんだ」と悩んでいます。

そりゃできませんよ。

そんなに社長が仕事をしてたら。

社員はやりづらくて仕方ありません。

 

私は常々言っていますが、できる社員に育てたかったら、社長は会社に行かないことです。

社員を信じることです。

社長が「できない人」を演じることです。

そうすれば、賢い社員は自分で考えるようになります。

 

ちなみにこの方法は「放任」とは違います。

放任はまったく怠ける、今回の場合は遠くにいながらも「見守る」精神が必要です。

「気」の使い方が全く違います。

これが2つ目の方法になります。

これは子育てや、できる旦那(奥さん)の育成、スポーツなど、あらゆるシチュエーションで応用が利きます。

以上、参考にしてみてください。

【ステップメール等で集客する方法の研究成果をお届けするメルマガのご案内(購読無料)】
事例多数、ステップメール&メルマガ事業14年以上の運営経験に基づく知見、及び日々の研究から得られた成果をお届けします。