近年、「送ったメールが届かない」といった問題が多くなってきています。よく経営者などから相談を受けます。ステップメールを配信しても、届かなければ困ってしまいます。
原因は、Gmailなどの「迷惑メールフィルタ」が強化されていることです。
迷惑メールフィルタのアルゴリズムは公開されているわけではありませんので、解読、研究が大変困難です。ただし、研究を重ねていると一定のパターンのようなものがわかってきます。
その一つが「IPアドレス」です。IPアドレスとはいわゆるネット上の「住所」のようなもので、ステップメールを配信する時にも必要になります。これによって送信元を判別しているのです。
そして、「迷惑メールフィルタ」に振り分けされてしまうと、「IPアドレスが原因ではないか?」と安易に考え、IPアドレスを変えたり、IPアドレスを複数使いまわすなどの手段を取られる方がいます。
しかしながら、最近はそれらについてもGmailは対策を練ってきています。
複数のIPを分散してステップメールやメルマガ配信する者たちを「スノーシュースパム」と認定するのです。
スノーシュースパムとは?雪の上を歩くための「かんじき」が体重分散の仕組みを使っていることから来たネーミングです。つまり、IPアドレス分散し、悪評を逃れようとする者たちをうまく体重分散して逃れているスパマーと認定するわけです。誰がつけたのかはわかりませんが、上手なネーミングですね。
と、感心している場合ではなく、「ステップメールが届かなくなった」からといって、安易な複数IP分散やIPアドレス追加はやめた方がいいということです。
たまに、これをウリにしているステップメール配信スタンド業者もいますが、逆に到達率が悪くなるばかりか、Gmailなどメールソフト側に「悪評」がたまり、かえって問題は悪化するばかりです。注意が必要です。